
この記事を読んでいる人は、現在の貯金額に対して不安を抱えているのではないでしょうか。
私は大学生のころから一人暮らしをしており、現在も一人で暮らしています。
社会人になってから、貯金が10万円未満だった状況が5年以上続きました。
当時の不安や焦りは、今でも忘れられません。
今回は、私自身が実際に取り組んだことをふまえて、以下の内容を中心にお伝えします。
- 一人暮らしで貯金10万円しかない状況になる原因
- 貯金10万円しかない状況から貯蓄を増やすためのステップ
- 貯金10万円しかない状況から収入を伸ばす方法
非現実的な方法ではなく、誰もが明日から取り組めて貯金額を増やせる方法を解説していますので、ぜひ最後まで読んでください。
目次
一人暮らしで貯金10万円しかないのは大丈夫なのか?

さすがに、大丈夫とは言えません。
もし病気やケガなどによって仕事をするのが難しくなると、一気に生活が苦しくなります。
また、将来的に出費が必要になった時にも貯金がなければ困った状況になります。
さらに、貯金額が少なければ日々不安を感じながら暮らさなければなりません。
もし一人暮らしで貯金が10万円未満という状況であれば、すぐにでも貯蓄や収入を増やす努力をした方が良いです。
一人暮らしの平均貯金額の実態を調査

以下のデータは、金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」で示された単身世帯における年代別の金融資産保有額です。
※金融資産を保有していない世帯も含まれています。
年代(総数) | 100万円未満 | 100万円~200万円未満 | 200万円~300万円未満 | 平均値 | 中央値 |
20代(594) | 22.6% | 11.5% | 6.4% | 176万円 | 20万円 |
30代(324) | 18.5% | 8.6% | 5.6% | 494万円 | 75万円 |
40代(324) | 14.8% | 5.9% | 4.9% | 657万円 | 52.5万円 |
参照:家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)の各種分類別データ
中央値とは、小さい順に並べた時の真ん中の数値を指します。
20代の場合は総数が549であり、真ん中の275番目の人の金融資産保有額が20万円です。
上記の結果をふまえると、20代で金融資産保有額が20万円未満の人が意外に多いことが分かります。
とはいえ、平均値が176万円であることをふまえると、貯金できている人は着実に資産を増やしているのも事実です。
一人暮らしで貯金10万円しかない状況になる原因

先ほどのデータからは、貯金額を増やせている人と増やせていない人がいることが分かりました。
一人暮らしで貯金額が10万円しかない状況になる主な原因は、以下の通りです。
それぞれの内容を1つずつ解説します。
無計画にお金を使う
何も考えずお金を使ってしまうと、貯金するお金が無くなります。
以下の内容は、散財してしまう人の傾向です。
- 欲しいものがあるとすぐに買ってしまう
- 何となくコンビニで買い物をする
- セールが実施されると不要なものまで買ってしまう
十分な貯金がないまま洋服や靴などを次から次へと購入すると、お金を貯められません。
また、スーパーに行けば安く購入ものをコンビニで買い続けると、知らず知らずのうちに出費が増えていきます。
月々に使えるお金の限度額を決めておくと、ムダな出費を防げます。
お金の流れを把握できていない
お金の流れを把握できていなければ、いくら貯金できるのか把握できません。
お金の流れというのは、何にいくら使ったのかを示すものです。
例えば、以下のようなものです。
- 家賃:5万円
- 食費:3万円
- 光熱費+水道代:1万円
- 通信費(スマホやWi-Fi):1万円
- 娯楽費:2万円
- 奨学金の返済:1万5千円
- 生活に必要な雑費:5000円
- Amazonプライム+動画サービスの費用:3000円
- リボ払い:1万円
- 合計:15万3,000円
月々の費用を計算することで、毎月いくら貯金できるのかを把握できます。
現時点でお金の流れを把握できていない場合は、何にいくら使ったのかを記録するところから始めましょう。
借金やリボ払いの負担が大きい
借金やリボ払いが原因でなかなか貯金できないケースもあります。
特に恐ろしいのが、リボ払いです。
リボ払いには利息がかかるため、支払金額が購入金額より増えてしまいます。
また、買い物をするごとにリボ払いを選択すると、利用残高が増えるため利息がどんどん膨らんでいきます。
利息を支払い続ける状況になると、貯金どころではありません。
リボ払いの残高は早めに返済し、今後はリボ払いを利用しなことをおすすめします。
家賃が高い
家賃が高いと、貯金額だけでなく日々の生活費を確保するのが難しいです。
一般的に、家賃の相場は手取り収入額の3割以内と言われています。
もし、手取り収入額が21万円であれば、7万円以内が相場です。
物件によっては、家賃以外に管理費や共益費などの費用が必要なケースもあります。
貯金のための費用を確保しつつ生活に余裕を持たせるには、家賃と管理費・共益費を合わせて3割以内に収めるのが望ましいです。
日々の固定費が多い
固定費が多ければ、貯金額を増やせません。
見直すことで節約できる固定費は、以下の通りです。
- 光熱費(電気・ガス)
- 通信費(スマホ・Wi-Fi)
- 保険料
- 車の維持費
- スポーツジムの費用
光熱費や通信費は、利用サービスを変更することで安くなるケースもあります。
とはいえ、電気・ガスの訪問販売には注意が必要です。
これまで、電力供給サービス会社のスタッフが自宅にやってきて「切り替えることで電気代やガス代が安くなります」と宣伝を受けた経験がある人は多いでしょう。
ですが、必ずしも安くなるわけではありません。
(私は、切り替えたことで電気代が高くなり、もともと利用していたサービスを再利用したことで安くなった経験があります)
もし訪問者が宣伝に来た時は、伝達事項をうのみにしないように注意しましょう。
保険料やスポーツジムの費用に関しては「本当に必要なのか」を1度検討することをおすすめします。
給料が少ない
日々節約に取り組んでも、そもそも給料が少なければ貯金する余裕はありません。
株式会社タンタカの「貯金10万円以下の独身男女【487名調査】」によると、貯金できない理由のトップ3は以下の通りでした。
順位 | 理由 | 割合 |
1位 | 給料・収入が少ない | 32.6% |
2位 | 欲しいものをすぐに買ってしまう | 14.3% |
3位 | 家賃が高い | 9.8% |
上記のデータをふまえると、収入が少ないせいで貯金できないと感じている人が多いことが分かります。
収入を増やすための方法は「一人暮らしで貯金10万円しかない状況から収入を伸ばす方法」の項目で具体的な方法を解説します。
収入アップを通して貯金10万円未満の状況から抜け出したい人は、ぜひ読んでみてください。
一人暮らしで貯金10万円しかない状況から貯蓄を増やすためのステップ

貯蓄を増やすには、ムダな出費を抑えて貯金できるお金を増やすことが重要です。
おそらく、「目標を立てて毎月の貯金額を決めましょう」といったアドバイスを聞いたことがあると思います。
ですが、現実の生活に見合っていなければ、目標を立てても挫折してしまいます。
貯蓄を増やすための具体的なステップは、以下の通りです。
それぞれの内容を、1つずつ具体的に解説します。
買い物をしたらレシートを必ず受け取る
レシートを受け取ることで、何にお金を使ったのかを把握できます。
私自身、貯金額が10万円未満だったときはレシートをその場で捨てていました。
給料日が近づくにつれて「お金があまり残っていない(どうしてだろう)」と思うことが多かったです。
そこで、毎日レシート受け取って保管し、後日確認する方法を取り入れました。
レシートを確認して分かったことは、以下のことです。
- 平日の昼食は毎日のように飲食店を利用している
- 休日(土・日)は、飲食費だけで8,000円以上使っている
そこで、平日の昼食は冷凍食品を購入して弁当を用意し、休日の飲食費を6,000円以内に収めることにしました。
実際にレシートを見て気づくことは多いです。
何にいくら使っているのかを知るために、レシートを受け取るようにしましょう。
もしクレジットカードで買い物をした場合は、カードの明細を確認すれば大丈夫です。
1週間ごとの出費を記録する
レシートを受け取った後は、1週間ごとの出費を記録していきましょう。
(もしまとめて記録するのが面倒であれば、2~3日に1度ぐらいのペースでも良いです)
電卓で計算し、スマホのメモ帳に記録しておけばOKです。
食費だけでなく、書籍や衣類などの費用も計算するのを忘れないようにしてください。
節約できる部分があるか確認する
1週間ごとの出費を記録した後は、節約できそうな要素があるか確認しましょう。
1週間の記録を見ることで、1日の出費を見るだけでは気づけない点に気づけます。
例えば、以下のような内容です。
- コンビニで買っていたお菓子やお酒をスーパーで買ったほうが良い
- 水筒にお茶を入れて会社に持っていくことでムダ遣いを防げる
- 自炊できるものは自分で作った方が食費が安くなる
- 衣類を購入する回数を減らすことで節約につながる
節約につながる部分を見つけるために、7日分のレシートを捨てずに保管しておくのを忘れないようにしてください。
1ヶ月間の出費を確認する
1ヶ月分の出費を確認することで、お金の使い方が適切かどうかを判断できます。
確認すべき項目は、すべての費用です。
家賃や光熱費、クレジットカードでの引き落とし金額なども含まれます。
特にチェックすべきことは、収入金額が支出金額を上回っている(「黒字」になっている)かどうかです。
もし、赤字になっている場合は、早急に原因を探り対処しなければなりません。
黒字の状態を保つことが、貯金額を増やすために重要です。
現実的な貯金額を計算する
月々の出費を把握した後は、現実的な貯金額を計算しましょう。
計算する時のポイントは、ゆとりを持たせることです。
残った金額の70%~80%程度が、貯金額の1つの目安と考えて良いでしょう。
- 毎月の手取り額:20万円
- 毎月の出費:15万円
上記のケースであれば残りの金額が5万円であり、貯金額の目安は3万5,000円~4万円です。
月々のお金の流れを把握できれば、無理のない範囲で貯金額を決められます。
半年後の貯金額の目標を決める
貯金額の目標を立てることで

がんばって貯金しよう
という意欲がわいてきます。
月々の貯金額をもとに、半年後の目標を決めることがポイントです。
もし、「目標を立てたけれど、使ってしまいそう」と思っているのであれば、自動積立定期預金サービスを活用しましょう。
設定した金額が自動的に定期預金に回されるため、モチベーションに左右されず貯金額を増やせます。
一人暮らしで貯金10万円しかない状況から収入を伸ばす方法

節約だけでなく収入アップにつながる活動も、貯金額を増やすために重要です。
とはいえ、投資で一攫千金を狙うと状況が悪化する恐れがあります。
貯金が少ない状態で収入を伸ばすための方法は、以下の2つです。
それぞれのポイントを、順番にお伝えします。
副業に取り組む
副業が、収入アップを実現できる最も現実的な方法です。

多くの副業がある中で、どれを選べばよいか分からない
このように考えている人もいるでしょう。
最もおすすめの副業は、webライターです。
webライターの場合は他の副業と比べて、特別なスキルはそれほど求められません。
文章を書くことが出来れば、取り組めます。
もしwebライターに取り組んだことがなくても、あまり心配いりません。
クラウドワークスを見てみると、初心者向けの案件が数多く用意されています。
webライターの場合は即金性が高く、初月から報酬を得ることも可能です。
もちろん、楽して稼げるほど甘くはありません。
ですが、継続して取り組むことでスキルが高まり、報酬を伸ばせます。
取り組む内容が決まっていなければ、クラウドワークスに登録してwebライターとして活動することをおすすめします。
始め方や仕事の流れは以下の記事にまとめていますので、ぜひ読んでみてください。
もし、他の副業に取り組んでみたい方は、以下の記事を参考にして取り組むものを選びましょう。
※副業活動が会社にバレるのを防ぐ方法も解説していますので、気になる人はぜひ読んでみてください。
転職活動を始める
転職を通して収入アップを実現する方法もあります。
とはいえ、転職すれば誰もが年収がアップするわけではありません。
厚生労働省が発表した「雇用動向調査結果(令和4年度)」によると、転職後に年収アップを実現できた人の割合は約35%にとどまっています。
転職後の年収を上げるには、戦略を立てて転職活動に臨むことが重要です。
以下の内容は、希望年収を得るために押さえておきたいポイントです。
- 自身の経験やスキルを活かせる仕事を選ぶ
- 志望企業の年収相場を調べておく
- 希望年収額の根拠を答えられるように準備する
- 年収がダウンする会社を選ばない
- 年収交渉の方法を理解しておく(不安であれば転職エージェントサービスを活用する)
転職活動は副業と異なり、何度もやりなおすことはできません。
本気で転職したい場合は、しっかり準備をして覚悟を決めて臨みましょう。
【体験談】私が一人暮らしで貯金10万円しかない状況になった理由と脱出した方法

この章では、私自身の実体験を紹介します。
私は20代のころ、貯金額が10万円未満でした。
それどころか、借金を抱えていました。
借金の主な原因は、情報商材を次から次へと購入しノウハウコレクターになったことです。
- 情報商材を購入し、リボ払いに設定する
- 次から次へと借金が膨らんでいく
- 副業収入を得ても、支払いに消えていく
- 感覚がマヒして、クレジットカードの利用可能枠を「自分のお金」だと錯覚する
- ついに借金額が年収の3分の1の寸前まで到達してしまう
あと数万円借金すれば借金額が年収の3分の1の金額になるというタイミングで、クレジットカード会社から通知が届きました。
当時は、毎日のように絶望感を抱いており、生きた心地がしませんでした。
「さすがに、このままではマズイ」と感じていたものの、事態が急に良くなるはずがありません。
とはいえ、何もしないままでは10年後もつらい日々を過ごすことになります。
そこで取り組んだことは、以下の3つです。
- 「2年以内に借金を返済する」という目標を立てる
- 支払い残高を毎月記録する(記録を残しておく)
- リボ払いを絶対に利用しない
支払い残高を欠かさず記録したことで、借金が減っていくことを実感できました。
記録を残すことで、変化を把握できます。
また、クレジットカードの支払い残高の記録を続けたことで、リボ払いの金利の支払いが負担になることにも気づけました。
その結果「リボ払いを今後は一切利用しない」と決心できました。
現在も、利用していません。
2年後に借金を完済し、完済してから1年後には貯金額が75万に到達しました。
何事においても、目の前の現実から目を背けずにできることを1つずつ愚直に取り組むことが大切です。
まとめ~生活費を見直しつつ収入アップに向けて行動しよう~

今回は、一人暮らしで貯金が10万円しかない状況から抜け出すための方法を解説しました。
特に重要なポイントを整理しておきます。
- 日々のお金の流れを把握する(記録したうえでムダ遣いをしていないかを振り返る)
- 「収入>支出」の状態にする
- リボ払いの残高が残っている場合は速やかに返済する
- 現実的な貯金額を把握してから、半年後の目標貯金額を決める
- 収入を増やすために副業に取り組む(webライターがおすすめ)
節約活動と収入アップのための行動を同時並行で進めることで、貯金額が増えて生活にゆとりが生まれます。
今回お伝えすることをふまえて、貯金が10万円しかない状況から脱却しましょう。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
今は一人暮らしをしていて貯金が10万円しかない(ヤバいぞヤバいぞ!)
いったいどうすればよいのだろう……